アパート経営において「敷金・礼金ゼロ」よりも「敷金あり」が良い訳

2019年9月27日:情報更新しました。

今回は、アパート経営において敷金は初期費用として預かった良いが良い理由について記します。

この記事は5分くらいで読めます。

この記事は、このような方に向けて書いています

「アパート経営で「敷金なし」にしようか否か迷っている」

「入居者から敷金を頂からなかった時のリスクを知りたい」

「入居者から敷金を預かった時のメリットを知りたい」

アパート・マンションの賃貸広告を見ていると、色々なキーワードが記されていますよね!?

それには、家賃や間取り、階数や設備など物件情報が書かれています。

例えば、過去の記事でも述べた「普通借家契約」「定期借家契約」など契約形態もその一つです。

普通借家と定期借家契約の詳細については「 普通借家と定期借家契約のメリットとデメリットを知りトラブル軽減 」で述べています。

その他に賃貸広告には、「敷金・礼金」があるか否かもあります。

今回は、アパート経営において敷金は初期費用として預かったほうが良い理由について記します。

アパートの敷金とは

敷金とは、借主(入居者)が部屋を汚したり、損傷させたりしたときに修繕費用として充てるために、貸主(オーナー)が事前に預かるお金です。

オーナーは、入居者から賃貸物件の契約時に敷金を預かることが多いです。

賃貸における敷金使用の流れ

一般的に敷金は、入居者が住んでいた部屋のハウスクリーニングや普通に住んでいたら絶対に出ない損傷などの修繕に使用されます。

普通に住んでいて絶対に出ない部屋の損傷の例を一部あげると、タバコによる壁紙のシミや壁に空いた謎の大きな穴など色々とあります。

また、当物件はペット同居型物件なので敷金の他にペット保証というものを預かっています。

ペット保証金については、「  ペット可賃貸物件でペット保証金を最初にお預かりした方が良い訳 」に詳しく記しています。

ペット保証金は、ペットによる壁の引っ掻き傷だったり、退去時のペット臭を除去するために使用します。

それらの作業を全て業者に依頼して部屋の原状回復をします。

その後、当物件では原状回復でかかった料金を敷金やペット保証金から差し引いて、退去者へ余った額を返金します。

これが、当物件の敷金の受け取りから返金までの流れです。

これは余談ですが、壁に押しピンでカレンダーを貼るためにあけた穴や冷蔵庫、テレビなどの家電を長年置いておく事による壁のシミ・床の跡などは貸主(オーナー)負担となります。

色々と複雑なので沖縄の退去時、修繕ガイドライン を確認することをオススメします。

敷金

敷金あり・なし どっちが良いのかな!?

賃貸経営で敷金ナシにすると面倒くさくなる理由

最近は、入居者募集のウェブサイトや雑誌に敷金ナシと記されている物件が多いような気がします。

これは、入居希望者からしたら入居時に初期費用が抑えられて有難いですよね!?

しかし、退去時に不動産管理会社から結構な額の原状回復費用を請求されることがあります。

仮に原状回復費用を支払わないと、保険会社から連絡がきて請求を促されます。

さらに、退去者に支払い能力がない場合は、賃貸契約書類に記されている保証人へ支払い請求をする事もあります。

そして、それでも支払われなかったら保険会社と退去者との裁判が始まります。

1度だけ当物件でも裁判の寸前までいったケースがありました。

しかし、結局は保証人が支払って収まったようです。

「敷金なし」は、賃貸契約の際に初期費用が抑えられるので有難いです。

しかし、入居者は退去時に原状回復費用が請求されて少し損をした気分!?になるのが「敷金なし」だと思います。

さらに、賃貸オーナーは保険会社の人に呼ばれて、難しい話をされます。

同時に、多くの書類に必要事項を記入するという、面倒くさい作業をしなければいけません。

つまり、アパート経営において「敷金なし」だと、あとが面倒くさくなることがあります。

敷金ありのメリット

当物件は、敷金なしの時代に上述したようなトラブルが起きました。

このトラブルにより、退去者や保証人、オーナー(私)も嫌な思いをしました。

そのリスクを出来る限り軽減したいという気持ちから、私は入居者から敷金(ペットと同居する入居者様は敷金+ペット保証)をお預かりしています。

敷金を預かることにより、少なくとも上述のようなリスクを軽減する事が出来ます。

結果として、原状回復費用は同じように掛かりますが、「敷金なし」の場合は退去者にそれを請求しないといけません。

それに対し、敷金ありの場合はオーナが退去者に対して、それを余ったぶん返金します。

個人差はあると思いますが、返金された方が得した気分になりませんか!?笑

嬉しいか否かは置いておいて、退去者と私が嫌な思いをするリスクを軽減するために当物件では敷金を預かっています。

まとめ

今回は、アパート経営において敷金は初期費用として預かったほうが良い理由について記しました。

最近は、敷金なしの物件が多く入居希望者からすると、初期費用が抑えられて有難いです♪

しかし、当物件のケースのように、色々な理由で原状回復費用を支払えない退去者もいます。

恐らく、私が経験したトラブルは、稀なケースだと思います。

しかし、仮に同じようなトラブルになると、退去者、保証人、オーナーと複数の人間が嫌な思いをする可能性があります。

そのため、初期費用を少し上げても敷金は預かった方が良いと思っています。

よって、当物件では敷金を入居者からお預かりさせて頂いております。

※なお、2年以上ご入居されない方に対しては敷金の返金はなく、原状回復費用も別途頂いております。

その代わり、初期費用として今のところ礼金は頂いておりません。

アパート経営をする際は、オーナーも基礎知識がないと問題が起きた際に対処できません。

そのため、不動産に関する基礎は大切です。

不動産に関する基礎を学ぶさいは「超ど素人がはじめる不動産投資」が参考になります。

 

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