2019年11月11日:情報更新しました。
今回は、賃貸経営において最初(建設計画段階)からペット可物件にした方が良い理由について述べます。
同時に、途中からペット可物件にしたケースについても記します。
この記事は、このような方に向けて書いています
「建物が古くなってきたので、空室対策でペット可にしようと思っているけど大丈夫かな!?」
「ペット可物件を建設予定だ!?」
「最初からペット可物件にするメリットは!?」
「途中からペット可物件にしたときのリスクは!?」
「賃貸経営をしているけど、建物が古くなってきたせいか空室が目立つようになってきたなぁ!思い切って、ペット可の物件として募集してみようかなぁ!」と考えていませんか!?
確かに、あなたの物件をペット可にしたら、入居希望者は増えると思います!
その理由は、近年のペットブームにあります。
実際に、3世帯に1世帯はペット(犬・猫以外も含む)を飼っているという調査結果があります。
つまり、3割以上の家庭が動物と一緒に暮らしているということです。
しかし、賃貸マンション・アパートでペットと一緒に暮らすには、ペット可物件を探さなければなりません。
さらに、ペット可物件は動物の飼育がNGの物件と比べて圧倒的に少ないです。
そのため、場所によっては空室待ちの行列が出来ていて希少だったりします。
これらの事が理由で、あなたの物件を空室対策でペット可にしたら入居率はアップすると考えられます。
実際に、私はペット可物件を経営していて、すごく需要がると感じています。
しかし、個人的な意見として空室対策のために途中からペット可物件にするのは、リスクがあると考えています。
今回は、賃貸経営において最初(建設計画段階)からペット可物件にした方が良い理由について述べます。
同時に、途中からペット可物件にしたケースについても記します。
目次
アパート経営において最初からペット可物件にした方が良い理由
最近は、ペットを飼育する人が増えています。
そのため、ペット可物件が以前に比べて多くなってきているように感じます。
しかし、それでもまだまだペットがNGの物件が圧倒的に多く、ペット可物件はすぐに満室となります。
また、ペット可物件と聞くと賃貸アパート・マンションの設計段階で嫌がるオーナーが圧倒的に多いような気がします。
理由としては、
「共用部がペットの汚物などで汚されるのではないか!?」
「住人が退去した際に、ペット臭が残ってしまうのではないか!?」
「ペットの鳴き声で、他の住民に迷惑をかけないか!?」
「ペットが壁などを爪で引っ掻いて、部屋がボロボロにならないか!?」
など多くの不安要素があるからだと思います。
実は私もペット可賃貸物件のオーナーになるまでは、上記のようなことで不安いっぱいでした。
しかし、腹を決めてペット可賃貸物件の経営を始めたら、そのような不安は無くなりました。
むしろ今では、最初からペット可物件にして良かったと思っているくらいです。
以下では、上記した不安要素について1つ1つ述べて、最初からペット可物件にして良かったと思う理由について記します。
ペット可物件の入居者様のマナー
まず、「共用部がペットの汚物などで汚されるのではないか」という不安は、4年間で2〜3回程度 エレベーターホールでオシッコをしてしまった子がいました。
しかし、4年間で2〜3回という数字は個人的に少ないと思います。
エレベーターホールでオシッコをしてしまった子がいたのは、不動産管理会社に家賃を下げられた時期でした。
家賃を下げられた時のことは「 賃貸経営における不動産管理会社の選び方!大手と地域密着企業の比較 」に詳しく記されています。
当時は、家賃が安いのを理由に入居した方がいました。
そのような入居者様は、元々ペットを飼っていませんでした。
しかし、途中で気が変わってペットを飼育するケースが出てきました。。。
そのため、その部屋の入居者様はペットと暮らすということに対して未熟で、躾をされていないワンちゃんが問題を起こしてしまうパターンが多かったように感じます。
しかし、現在は敷金の他にペットと同居する入居者様からは、ペット保証金を頂いています。
そういう人は、入居時からペットを飼っているため、しっかりと躾がされていて殆ど問題を起こすことはありません。
そのため、当物件の入居者様は共用部を始め綺麗に使用して頂いているので、とても感謝しています。
ペット保証金の詳細は「 ペット可賃貸物件でペット保証金を最初にお預かりした方が良い訳 」に記しています。
ペット臭について
ペットを飼っていた部屋の退去後は、 獣臭がします!
「マジか!?」って思いましたよね!?
マジです!
しかし、ハウスクリーニングが入った後は、まったくペット臭はしません。
ペット可物件は、壁紙に臭いが付きにくい(染み込みにくい)素材を使用しているといのもあると思います。
それと同時に、ハウスクリーニングの業者さんが優秀というのもあるのではないでしょうか。
プロの仕事に感謝です♫
アパートの犬の鳴き声について
これは、ほぼないですねー!
むしろ、始めの頃は生活になれなかった、愛犬の犬史郎の方がうるさかったような…すいません。
ペット可物件の壁紙や床について
部屋の壁紙や床が爪で引っかかれて、ボロボロにされるのではないかという問題について記します。
当物件の室内写真を見ると、壁紙が2種類使用されているのが分かります!
下の木目調の壁紙は動物が引っ掻いても傷つきにくい素材が使用されています。
さらに、床もペット不可の物件のモノとは違っていて丈夫なのと同時に、ペットが怪我をしないように滑りにくい素材となっています。
コンセントの位置が違う
これは余談ですが、当物件のコンセントの位置は壁の上の方についています。
当物件のコンセントの位置については「 ペット可賃貸物件を探している人必見!コンセントの位置が大切な訳 」に記しています。
記事にも書いてあるのですが、コンセントの位置によりペットが感電して大怪我をするリスクを軽減するという工夫がされています。
このように、ペット可物件は入居者様とペットが快適に暮らせるように色々な工夫がされています。
空室対策でペットを飼育できるように変えたときのリスク
次に途中からペット可物件にした際のリスクについて述べます。
※なお、ここで書く事は、以前受けたセミナーで聞いたケースを参考に記しました。
上述したように、 最初からペット可物件だと入居者様とペットが快適に過ごせるように、壁紙や床など様々な部分で工夫されています。
しかし、途中からペット可にしてしまうと、用途変更に結構な費用が掛かります。
そのため、ペットNG物件の壁紙や床が そのまま使用されているケースが多いです。
そのような部屋は、どんなに掃除してもペット臭が残ったり、壁がペットの爪跡で傷だらけになったというケースが多いようです。
さらに、床が滑りやすく、ペットが骨折などの大怪我をしてしまった事例もあるようです。
また、コンセントは、壁の下の方にあると思われるので感電のリスクも高まるのではないでしょうか。
途中からペット可物件にすると、部屋自体がペット仕様では無いのでボロボロになってしまったりペットが怪我をするケースが多いようです!
まとめ:アパート経営の空室対策で途中からペット可物件に変えない方がいい理由
今回は、賃貸経営において最初(建築の計画段階)からペット可物件にした方が良い理由について述べました。
同時に、途中からペット可物件にしたケースについても記しました。
まず、私がペット可物件の経営をする前に考えた不安が以下の事でした。
「共用部がペットの汚物などで汚されるのではないか!?」
「住人が退去した際にペット臭が残ってしまうのではないか!?」
「鳴き声で他の住民に迷惑をかけないか!?」
「ペットが壁や床などを爪で引っ掻いて、部屋がボロボロにならないか!?」
など多くの不安要素がありました。
しかし、入居者様がペットと一緒に暮らすという意識が高く、共用部を汚す鳴き声がうるさいなどの大きな問題は今のところ殆ど起きていません。
また、ペット臭や壁・床がボロボロになるとう不安は、それらがペット仕様なので今のところペットが原因で大掛かりな修繕が必要という問題は起きていません。
しかし、途中からペット可物件にしてしまうと、壁紙や床などペット仕様ではないです。
そのため、退去時にペット臭がとれなかったり、部屋がボロボロになってしまうというケースがあるようです。
よって、ペット可物件の経営は最初(建築設計の段階)から行うことをお勧めします!
空室対策で仕方なくペット可物件へ変更するという選択をするよりも、他に多くのノウハウがあります。
空室対策については「空室対策のすごい技」が参考になります。
この本は、全国の大家さんが実践した空室対策で効果的だった多くの方法が記されています。
実際に、私は「空室対策のすごい技」を参考にして、入居率がアップしていることを実感しています。
空室で悩んでいる大家さんを含め賃貸経営をしているオーナーさんは、重宝する一冊だと思いますよ。
参考になれば嬉しいです。
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